研究会資料‎ > ‎

第48回SWO研究会プログラム

■テーマ:「データの相互運用性と国際標準化」および一般
■日時:2019年8月23日(金) 10:00-17:00
■会場:豊洲文化センター 第2研修室
    東京都江東区豊洲2-2-18 豊洲シビックセンター 8階
    https://www.kcf.or.jp/toyosu/access/
■参加費:無料
  閉会後,希望者にて交流会を予定
■URL:http://www.sigswo.org/papers/48program

■開催趣旨
IoT/CPSの進展によりモノのデジタル化が急速に進み、これに伴う爆発的なデータ流通量の増大等を背景に、多くの企業・組織において、システムを横断したデータの共有や連携が求められています。政府が推進するSociety5.0においても、業界/分野横断によるデータ連携の実現に向け、相互運用性の重要性が示されています。

組織や部門毎に個別最適化されたシステムでは、データ間の不整合や不一致が生じてしまい、組織間や部門間の垣根を越えたデータ活用が進まず、依然としてデータのサイロ化が課題となっています。これらの課題を解決するために、システム間の相互運用性を実現するセマンティック技術の開発や、データの品質や相互運用性に関する国際規格の開発が進められています。

今回の研究会では「データの相互運用性と国際標準化」を特集テーマとして一般テーマと合わせて研究発表と議論の場を設けます。また特集テーマに関連して、苑田義明氏(三菱重工業(株))、山下蘭氏(株式会社東芝)、福田賢一郎氏(国立研究開発法人 産業技術総合研究所)より招待講演をいただきます。

■スケジュール
09:45 開場
10:00-10:05 オープニング
10:05-12:00 招待講演
12:00-13:30 休憩
13:30-14:45 セッション1
15:10-15:20 休憩
15:20-16:25 セッション2
16:25-16:40 推論チャレンジ告知
16:40-16:45 クロージング

■プログラム
10:00-10:05 オープニング

10:05-12:00 招待講演
セマンティクス・オントロジーが実現するデータ品質と、その国際標準化
苑田義明(三菱重工業(株)ICTソリューション本部 CIS部 制御1グループ 主席技師)
インターネット技術の発展は、今や組織・国境を越えたデジタル経済圏をもたらそうとしているが、一方でその情報爆発は、情報の劣化に伴う組織の価値創造力低下という切実な問題を我々につきつけている。本講演では、セマンティクス・オントロジー技術を背景として、計算機処理可能なデータ品質実現によりその本質的解決を狙う、データ品質国際標準ISO 8000の概要と最新状況について解説する。

IoTにおける相互運用性と国際標準化
山下蘭(株式会社東芝 研究開発センター 主任研究員)
IoT社会では、様々な階層と粒度で多数のモノとシステムをシームレスに接続するためには、相互運用性が重要課題である。ISO、IECにおいてIoT関連技術の国際標準策定を行っており、IoT関連機器間、機器・システム間及びシステム間の相互運用性に係る国際標準の開発を進めている。本講演では、IoT相互運用に関する動向、及び国際標準開発の概要について紹介する。

AIと人の協働に向けたマルチモーダル認知インタラクション情報基盤
福田賢一郎(国立研究開発法人 産業技術総合研究所 人間拡張研究センター 主任研究員)
Society5.0が目指す人とロボット・AIが共生する超スマート社会を具現化するためには、人とAIの高度な協調を可能とする「マルチモーダル認知インタラクション情報基盤」が必要となる。本講演では、マルチモーダルなセンサーデータおよび文脈情報を、人とAIの協働が効果的と考えられる接客サービスにおいて、複数の業種を超えた相互運用性を可能にする情報基盤について紹介する。

12:00-13:30 昼休憩

13:30-13:55 SIG-SWO-048-01
空間OSによるエージェントのデータ共有と相互運用
中川雅三(1)
(1)先端IT活用推進コンソーシアム
空間OSはRDFの表現力と仕様の安定性を利用することで、メーカー間の規格の相違を埋め、人の一生や世代を超えた時間レンジでの運用を目指すプラットフォームである。第39回SWO研究会では、実世界のモデルをリアルタイムで扱えるようにした動的なRDFストアとしての空間OSを提案した。本発表では、空間OSの上にマルチエージェントシステムを構築するための機能の詳細化と課題について発表する。また、空間OSの機能を応用することで、異なるアーキテクチャ間で、データ利用だけでなく、API制御を含めての相互運用を実現する手法についても考察する。

13:55-14:20 SIG-SWO-048-02
オントロジー技術を用いた航空交通情報共有の高度化
江上周作(1), 呂暁東(1), 古賀禎(1), 住谷泰人(1)
(1)電子航法研究所
グローバルな航空交通管理(ATM)では,航空機の運航に係る飛行計画,監視,空港,気象,制約などの様々な情報をシステムや運航関係者間で共有することが必要である.そこで,国際標準化された情報交換モデルを用いてシステム間でシームレスな情報交換を実現できるSystem Wide Information Management (SWIM)の概念が国際民間航空機関(ICAO)により提示されている.今後SWIM環境で様々な情報が共有されることで,関係者の誰もが必要なときに必要な情報の効率的な利用や,離陸前・離陸後における情報更新による状況認識機能が必要になると想定される.しかし,各種情報交換モデル間の関連付けは不十分であり,異種情報間の横断的な連携は困難である.本稿では運航情報,航空情報,気象情報の交換モデルについて,時空間的な記述を拡張して統一化したオントロジーを構築する.これにより,飛行計画の作成を支援する関連情報の柔軟な検索機能の実現を目指す.

14:20-14:45 SIG-SWO-048-03
SPARQLにおける集約の形式化とクエリ書き換え
平山健太(1), 兼岩憲(1)
(1)電気通信大学大学院
SPARQLのDISTINCTキーワードを用いると,検索結果から重複するものを排除することができるが,大きな実行コストがかかる.本論文では,SPARQLの検索操作を形式化し,DISTINCTキーワードを用いたクエリの書き換えによって解決時間を短縮する手法を提案する.

14:45-15:10 SIG-SWO-048-04
職業情報からの職業間の関連性の発見
朱成敏(1), 岡田忠(1), 武田英明(1)
(1)国立情報学研究所
既存の職業情報から職業を定義する要素とその意味関係を定義し、職業間の関係性を明確にする。また、職業に関して政府が発行した資料と連携することで職業に関する知識を体系化し、職業オントロジーとして可能性を確認する。

15:10-15:20 休憩

15:20-15:45 SIG-SWO-048-05
作業フローチャートを活用した目的指向知識の構造化手法の提案
伊集院幸輝(1), 小早川真衣子(1), 西村悟史(1), 西村拓一(1)
(1)国立研究開発法人 産業技術総合研究所
熟練作業者の高齢化を背景に,製造業の分野においては,熟練作業者の知識を集約し,人材育成やヒューマンエラーの予防に活用する技術が求められている.マニュアルによる知識共有は進められているが,熟練作業者の知識(行為の目的等)は十分に含まれておらず、それらを獲得し共有できる仕組みを構築することが急務である。そこで、本研究は、作業工程をフローチャート形式で記述し、各ノードに対してその作業行為の目的やリスクを現場の熟練作業者から獲得し、階層化する、新たな目的指向の構造化知識の構築手法を提案する。本手法は、将来的に対話システムへと組み込むことで、現場主体による知識の構造化を実現することを目的としている。

15:45-16:10 SIG-SWO-048-06
高齢者行動ライブラリのメタデータ記述に関する一検討
西村悟史(1), 太田祐一(1), 福田賢一郎(1)
(1)国立研究開発法人産業技術総合研究所
人工知能と融合する認知的インタラクション支援技術による業務訓練・支援システムの研究開発プロジェクトでは,様々なサービス現場で取得された認知的インタラクションの場を記録し,相互運用することが求められている.本発表では,高齢者行動ライブラリと呼ぶ,高齢者の生活行動の動画データが収められたデータベース中の1動画を例題に,人-物インタラクションが発生する場を定性的に記述することの検討について報告する.

16:10-16:25 SIG-SWO-048-07
日本語Wikipediaオントロジーの構築
中川嵩教(1), 小板橋佳晃(1), 吉岡真治(1)(2)
(1)北海道大学, (2)理研 AIP
Wikipediaカテゴリは、その構造から知識工学的利用がされることが期待されてきた。しかし、カテゴリには概念分類を表すものだけでなく、人名や組織名といったインスタンスを表すものやその組み合わせが存在しているために、カテゴリを単純に扱うと不都合が生じてしまうことが考えられた。そこで、これまで、カテゴリの種類の分類、カテゴリ間の関係の分類により、知識工学的に利用できるように整理を行ってきた。本稿では整理されたデータから作成した日本語Wikipediaオントロジーについてその有用性について議論していく。

16:25-16:40 推論チャレンジ告知

16:40-16:45 クロージング

お問い合わせ先
SWO研究会幹事ML(主査、主幹事、幹事へ送られます。)
sigswo-kanji <at> ai-gakkai.or.jp (<at>を@に変更してください)