第40回SWO研究会プログラム
■日時:2016/11/10(木) 09:30-17:10
■会場:慶應義塾大学 日吉キャンパス 来往舎
■主催:人工知能学会 セマンティックウェブとオントロジー研究会(SIG-SWO)
(合同研究会2016内での開催となります)
■参加費:無料
合同研究会2016 参加登録ページから事前登録をお願いします.
■テーマ:特別企画「ISWC2016開催報告」,および一般
今回の研究会では,セマンティックウェブやオントロジー,Linked Dataに関する一般研究発表に加えて,特別企画として「ISWC2016開催報告」を開催いたします.
今年,セマンティックウェブ・Linked Data関連のトップカンファレンスであるInternational Semantic Web Conference 2016 (ISWC2016,2016年10月17日-21日,神戸市)が,2004年に広島市で開催されて以来,12年ぶりに日本で開催されます.本研究コミュニティを中心に多くの方が,研究発表や会議運営など様々な形で関わっております.そこで今回,日本におけるセマンティックウェブ研究の更なる発展に向けて,ISWC2016の開催を振り返る企画を開催いたします.海外の研究活動や技術動向について共有するとともに,本分野の今後の展望について議論する予定です.また,国内で展開されている様々な研究活動の国際的な認知度を高めるための取り組みについて意見交換を行います.
ご自分の研究の質を高めたい方や,国際会議で今後発表されたい方,ご自分の研究を国際的な視点から見直したい方からの参加をお待ちしております.
なお,今回の研究会は,人工知能学会 合同研究会2016内で開催されますので,他の研究会と合わせての参加をご検討いただけますと幸いです.皆様のご参加をお待ちしております.
■スケジュール概要
09:30-09:35 オープニング
09:35-11:00 特別企画:ISWC2016開催報告
11:00-11:10 休憩
11:10-12:00 招待講演:NHK放送技術研究所ネットサービス基盤研究部 浦川真 氏
12:00-13:00 昼休み
13:00-14:20 合同企画 優秀賞講演会
14:20-14:30 休憩
14:30-15:45 研究発表セッション
15:45-16:55 休憩
16:55-17:00 研究発表セッション
17:00-17:10 クロージング
■特別企画:ISWC2016開催報告
ISWC2016 国内委員,及び参加者の方から,ISWC2016の概要や最新トピックなどを報告いただきます.
(1)大向一輝(国立情報学研究所)
・ISWC2016 全体報告
プレゼン資料(2016/11/16公開)
(2)江上周作(電気通信大学),川村隆浩(科学技術振興機構, 電気通信大学)
・報告セッション(Linked Data,Linked Data Measurementを中心に紹介)
Linked Data
Linked Data Measurement
Visualization and Interaction for Ontologies and Linked Data
Linked Data for Information Extraction
Knowledge Graph
プレゼン資料(2016/11/14公開)
(3)浅野優(日立製作所 研究開発グループ)
・報告セッション,ワークショップ(賞候補を中心に紹介)
Multilinguality
Natural Language Processing
Enriching Data Sources
Querying/SPARQL
Linked Data Measurement
SemStats(Workshop)
プレゼン資料(2016/11/14公開)
(4)多湖真一郎,鵜飼孝典(富士通研究所)
・報告セッション(ベストペーパー受賞論文を中心に紹介)
Querying
Streams
Medical Applications
Reasoning
プレゼン資料(2016/11/17公開)
(5)増田壮志(大阪大学産業科学研究所)
・報告セッション
Ontology Matching
Ontology
プレゼン資料(2016/11/16公開)
■招待講演
構造化データを活用したインバウンドアプリケーションへのコンテンツ展開
NHK放送技術研究所ネットサービス基盤研究部 浦川真 氏
12年ぶりに日本で開催される国際学会であるISWC参加者向けのアプリケーションを開発するアイディアソン及びハッカソンが今年の8月と9月に開催された.訪日外国人向けのサービス向上が求められる中,NHKワールドが保有するコンテンツがインバウンドアプリケーションに利用可能かを検証するため,データ構造化を行いLOD形式でハッカソンに提供した.提供に際して,インバウンドアプリケーションへの利用を想定し,ライブ放送番組表やVODコンテンツだけでなく,レシピデータについても構造化を行った.本発表では,コンテンツのデータ構造化に関する取り組みや,開発されたアプリケーションでのデータ利用事例を報告する.
講演資料(2016/11/16公開)
■研究発表セッション
14:30-14:55 SIG-SWO-040-01 (25分)
生物規範工学における発想支援のためのKeyword Explorerの評価
○鳥村 匠,古崎晃司(大阪大学産業科学研究所),來村徳信(立命館大学),溝口理一郎(北陸先端科学技術大学院大学),駒谷和範(大阪大学産業科学研究所)
生物規範工学オントロジーを用いた Keyword Explorerを開発し,試用を通して評価を行った.Keyword Explorerとはオントロジーの記述を基に,発想のヒントとなりうる生物を提示し,学術的データベースの閲覧に導くことによるユーザーの発想支援を目標としたツールである.本発表では,生物規範工学分野の企業ユーザーの試用に基づく評価の結果を報告する.
発表資料(2016/11/06公開)
14:55-15:20 SIG-SWO-040-02 (25分)
ユーザ向けAIアプリ開発ツールPRINTEPSによるロボット喫茶店の実装と評価
◯中村高大,八馬遼(慶應義塾大学大学院理工学研究科),森田武史,山口高平(慶應義塾大学理工学部)
本稿では,PRINTEPSの喫茶店業務というタスクに焦点を当てて,構築した多重知識ベースと環境センシングの組み合わせによって,実世界の情報から取得される物理信号と知識による記号を相互に対応ずけるシステムを提案するまた,ケーススタディでは人と協働して実世界におけるロボットの作業環境を設定し,ロボットによるマニピュュレーションのサービスを実現する.
発表資料(2016/11/06公開)
15:20-15:45 SIG-SWO-040-03 (25分)
セマンティックウェブ用インタフェースエージェント試論
○小出誠二(オントロノミー合同会社)
セマンティックウェブ出現の最初には,ウェブとユーザの間を仲介するエージェントが構想されていたにもかかわらず,実際にはこれまでセマンティックウェブの研究コミュニティにおいて,そのようなエージェントについての議論はほとんどなされてこなかった.本報告では,ソフトウェア・エージェントの一般的歴史的考察から始めて,セマンティックウェブ用インタフェースエージェントのあるべき姿について議論する.
発表資料(2016/11/06公開)
15:45-15:55 休憩
15:55-16:20 SIG-SWO-040-04 (25分)
日本語WordNetの語彙拡充のための文法オントロジの作成と活用
○小林賢司,鵜飼孝典,井形伸之,西野文人(株式会社富士通研究所)
本研究は,日本語Wiktionaryから抽出した情報を元に,品詞・活用形情報,派生語関係などを表現した文法オントロジを作成する.それを活用することで,日本語WordNetオントロジで不足する語彙を拡充する.
発表資料(2016/11/06公開)
16:20-16:35 SIG-SWO-040-05 (15分)
オントロジーの活用によるフレーム意味論の単語重み付けへの適用事例
○松尾亮輔,Ho Tu Bao(北陸先端科学技術大学院大学 知識科学研究科)
本研究では,状況を特徴付けるフレームが単語の意味を割りあてるとするフレーム意味論の考え方を単語の重み付けへ適用した事例と,オントロジーの活用による意味理解のための世界知識へのマッピングの有効性について報告する.
発表資料(2016/11/06公開)
16:35-17:00 SIG-SWO-040-06 (25分)
FROSTにおけるデータストアの圧縮と読み込み手法
○香川俊幸,兼岩憲(電気通信大学大学院 情報理工学研究科 情報・通信工学専攻)
FROSTはRDFデータを効率的に処理するためのインメモリで動作するRDFストアである.メモリは容量が小さいことから,膨大なRDFデータに対して検索を行うためには,より効率的なデータの格納が求められる.本研究では,FROSTのデータストアに対する圧縮手法と,膨大なRDFデータに対応する読み込み手法を提案する.
発表資料(2016/11/06公開)