第45回SWO研究会プログラム
テーマ:セマンティック技術とデータ統合、および一般
日時:2018年8月7日(火) 13:30〜17:50(交流会:18:15〜19:45)
場所:国立情報学研究所12階会議室(東京都千代田区一ツ橋2-1-2 学術総合センター)地図:https://www.nii.ac.jp/about/access/
参加費:無料(交流会参加費:2000円)
開催趣旨
組織内あるいはインターネット上に散在する情報源やデータベースをセマンティック技術やオントロジーを用いて統合し、利活用につなげるアプローチが注目されています。第45回セマンティックウェブとオントロジー研究会ではデータ統合を特集テーマとし、一般テーマと合わせて研究発表と議論の場を設けます。また特集テーマに関連して、Juan F. Sequeda先生による特別講演、本研究会前主査の古崎晃司先生による特別講演をいただきます。
スケジュール
13:00 開場
13:30-13:35 オープニング
13:35-14:25 特別講演1
14:25-14:35 休憩
14:35-15:50 セッション1
15:50-16:10 休憩
16:10-17:00 特別講演2
17:00-17:55 セッション2
17:55-18:00 クロージング
18:15-19:45 交流会(同じ会場で行います)
プログラム
13:30-13:35 オープニング
13:35-14:25 特別講演1
Integrating Semantic Web in the Real World: A journey between two cities
Juan F. Sequeda (Capsenta)
An early vision in Computer Science has been to create intelligent systems capable of reasoning on large amounts of data. Today, this vision can be delivered by integrating Relational Databases with the Semantic Web using the W3C standards: a graph data model (RDF), ontology language (OWL), mapping language (R2RML) and query language (SPARQL). The research community has successfully been showing how intelligent systems can be created with Semantic Web technologies, dubbed now as Knowledge Graphs. However, where is the mainstream industry adoption? What are the barriers to adoption? Are these engineering and social barriers or are they open scientific problems that need to be addressed? This talk will chronicle our journey of deploying Semantic Web technologies with real world users to address Business Intelligence and Data Integration needs, describe technical and social obstacles that are present in large organizations, and scientific and engineering challenges that require attention.
14:25-14:35 休憩
14:35-15:00 SIG-SWO-045-01
ユーザの観点に基づいたLinked Data可視化手法
森川裕章(1), 西野文人(1)
(1) 株式会社富士通研究所
データを可視化する際,同じデータでもユーザによりどのように見せたいか見せる内容や見せ方が異なる.つまり,人により見せ方の「観点」が異なる.我々は,データに対しビューを定義することにより可視化の観点を与えることができるLinked Data可視化手法を開発し,そのプロトタイプをLOD4ALL上に搭載している.本稿では,提案手法の説明と,本手法を利用したいくつかの事例を紹介する.
15:00-15:25 SIG-SWO-045-02
複数の大規模RDFデータセットを統合したキーワード検索
山中佑紀(1), 兼岩憲(1)
(1) 電気通信大学大学院
DBpediaやWikidataといった複数の大規模RDFデータセットを,リソースURI間の同値性を表すリンクを用いて統合し,その上で複数のキーワードからリソース間の関係性を検索する手法を提案する.
15:25-15:50 SIG-SWO-045-03
Wikipedia記事からの中間RDFグラフとDBpediaトリプルの抽出
末木顕人(1), 兼岩憲(1)
(1) 電気通信大学大学院
本研究では,Wikipedia記事本文を構造化データとして活用するため,係り受け関係と述語項構造に基づく中間RDFグラフを提案する.また,その中間RDFグラフ上の構造からDBpedia上のプロパティに対応付けたRDFトリプルを抽出する.
15:50-16:10 休憩
16:10-17:00 特別講演2
オントロジー研究20年の歩みと今後の展望(仮題)
古崎晃司 (大阪大学)
約20年に渡って取り組んできたオントロジ―工学に関する研究の概観を,セマンティックウェブ分野の研究動向と合わせて振り返り,それらを踏まえたオントロジー研究の今後の展望を述べる.
17:00-17:25 SIG-SWO-045-04
Semantic labeling for numerical attributes in various scale
Phuc Nguyen(1,2), Hideaki Takeda(2,1)
(1) SOKENDAI (The Graduate University for Advanced Studies), (2) National Institute of Informatics
How to distinguish numerical attributes expressed in various scales e.g., the similar attribute "human height - cm", "human height - ft" and the dissimilar attribute "population - million". We use an external knowledge about unit conversions taken from Wikidata to generate a knowledge base for numerical values. Our experiments show that using our approach and help to distinguish numerical attributes in various scales.
17:25-17:40 SIG-SWO-045-05
ギター奏法オントロジーに基づく行為プロセスの図的表現
飯野なみ(1,2,3), 西村悟史(1), 西村拓一(1), 鈴木美緒(1), 福田賢一郎(1), 武田英明(4,2)
(1) 産業技術総合研究所, (2) 総合研究大学院大学, (3) 理化学研究所, (4) 国立情報学研究所
我々はこれまで,クラシックギターの奏法に関する知識を収集体系化し,ギター奏法オントロジーを構築した.ギター奏法オントロジーでは,奏法の行為プロセスを複数の属性を用いて記述しているが,それらを直感的に理解するためには図的表現が適している.そこで本研究では,ギター奏法オントロジーに基づき,図的表現による行為プロセスの記述を行なったので,その現状と課題を報告する.
17:40-17:55 SIG-SWO-045-06
SPARQL検索可能なWikipedia構想
小出誠二(1)
(1) オントロノミー合同会社
Wikipediaは大規模で信頼性の置けるインターネット上のオンライン百科事典であるが,機械利用可能とは言えない.本報ではセマンティックウェブ技術を駆使した機械利用可能な知識提供プラットフォームの姿を考察する.
17:55-18:00 クロージング
18:15-19:45 交流会(同じ会場で行います。参加費は2000円です。)