第9回SWO研究会

日時:

2005年3月25日(金)13:00~26日(土)12:00

会場:

熱海 南明ホテル

熱海駅から徒歩6分とアクセス抜群。御影石で造られた露天風呂『光彩』は、姫沙羅や山法師などの木々に囲まれ、落ち着いた雰囲気が漂う。ひのき湯と朝5時で男女交替になる。

電車/JR東海道線熱海駅下車、徒歩7分

宿泊費・懇親会費:

16,000円

参加費:

1,000円~2,000円程度

問い合わせ:

池田 満(北陸先端大)

プログラム(3/24 11:00更新)

【1日目:3/25(金)】

■3/25 13:30~14:00 (SIG-SWO-A404-01)

潜在的ウェブログコミュニティ抽出のための二部グラフ分割アルゴリズム

石田和成(東京農業大学)

インターネットにおける自律的な情報組織化を促進するための概念として、潜在的ウェブログコミュニティ(Latent weBlog Community, LBC)を提案し、これを抽出するアルゴリズムとして、最弱対(the Weakest Pair, WP)アルゴリズムを開発した。LBCは類似の嗜好を持つ相互に知り合いではないブロガーたちの出会いの場であり、このブロガーたちのコミュニケーションにより、自律的な情報組織化を促進する。LBCは、PINGサーバにより得ることができるウェブログの更新情報と、ブロガーたちの共参照情報にもとづく二部グラフ集合から抽出できる。この抽出を行うWPは、共参照、被共参照情報を用いることにより、完全二部グラフに近い状態でクラスタを分割するため、類似トピックのLBCが抽出できる。この評価のため、従来の最短路ビットウィーンネス(the Shortest Path Betweeness, SPB)を用いた分割手法との比較を行い、WPの有効性を示す。これを用いた3つのLBCの抽出例とともに、二次的効果、同一ブロガーによる複数ウェブログの抽出というペルソナ検出の例を示す。

(2005.3.15 15:30公開; 2005.3.18 17:10修正)

原稿: (346KB) (2005.3.15 15:30公開)

■3/25 14:00~14:40 (SIG-SWO-A404-02)

セマンティックウェブサービスのためのタスク処理言語

○小出 誠二,島田 紀一(株式会社ギャラクシーエクスプレス)

OWL-S 1.1に新たに局所変数とスコープ概念が導入されて,ウェブサービス出力からウェブサービス入力へのバインディング記述が可能になった.しかしこの新たに持ち込まれた仕様を,ウェブサービスの発見と合成に利用できるとは思われない.本報告では,我々の開発したセマンティックウェブ処理用言語SWCLOSをベースに,エージェントウェブサービスの発見と合成を可能にするタスク記述言語を設計する.この言語はタスクオントロジー記述言語であり,一つのタスクはOWL-Sのシンプルプロセスとアトミックプロセスにほぼ相当するが,発見と合成の結果として,局所変数やウェブサービス入出力パラメータのバインディング情報を生成し,必要であればOWL-S記述のコンパイル結果を出力する.

(2005.3.15 15:30公開)

原稿: (406KB) (2005.3.18 17:10公開)

■3/25 14:40~15:10 (SIG-SWO-A404-05)

表形式データからのオントロジーの獲得

○田仲正弘, 石田亨(京都大学情報学研究科社会情報学専攻)

セマンティック・ウェブの実現にあたって、オントロジー構築のコストが大きな問題になっている。本研究では、表形式データに現れる繰り返し構造やセルの隣接関係に注目して表構造のセマンティクスを学習することで、既存の表形式データからオントロジーを獲得する手法を提案する。さらに提案手法をWebから収集した表データに適用し、得られたオントロジーを評価する。

(2005.3.15 15:30公開)

原稿: (280KB) (2005.3.23 12:10公開)

★3/25 15:10~16:10

【招待講演】セマンティックWebサービスの現状と課題

慶應大学教授 山口高平先生

( 16:10~16:30 休憩)

■3/25 16:30~ ポジションペーパセッション

◆SIG-SWO-A404-P1

設計の思考過程を表現するための概念処理モデルに関する検討

○大山勝徳 武内惇 藤本洋(日本大学)

高度な設計技術を効果的に用いることのできる技術者(熟練者と呼ぶ) の設計判断を他の技術者(設計者と呼ぶ)が同様に使用できるようにするため,熟練者が設計作業を行なうときの思考過程の表現法を開発する.熟練者の思考過程には設計者が利用できるように設計判断の理由や価値を顕在化させて表現することが難しいという問題がある.思考過程の表現上の問題を解決するため,設計判断を選んだ理由とその結果から明らかになった価値を補足できるように思考過程をモデル化する.本稿では,思考過程を表現するための概念処理モデルの構想を述べ,思考過程表現をオブジェクト指向設計技術に用いた事例に関する結果と残された課題について考察する.

(2005.3.15 15:30公開, 2005.3.23 12:10修正)

原稿: (125KB) (2005.3.23 12:10公開)

◆SIG-SWO-A404-P2

RDF/Topic Maps マッピングとアプリケーションへの適用

○内藤 求(株式会社ナレッジ・シナジー)

RDFとトピックマップは、異なる標準化団体により作成された異なる標準群であるが、多くの類似性、共通性を持っている。それらを"標準"間の競争としてではなく相互補完的なものであると捉えることによりシナジー効果が期待できる。技術的には、RDFとトピックマップのマッピング、マージ、視覚化、ネットワーク上でのフラグメントの交換、検索が可能になりつつある。これらの技術シーズのアプリケーションへの適用を模索する。

(2005.3.15 15:30公開)

原稿: (156KB) (2005.3.23 12:10公開)

◆SIG-SWO-A404-P3

意味情報を活用した自動システム連携手法の提案と連携支援ツールの実装

○中辻 真,三好 優,木村 辰幸(NTTネットワークサービスシステム研究所)

近年の企業活動は,ネットワーク(NW)上の多様なシステム上で働くソフトウェア・ コンポーネントの分散協調に基づいて実行される事が多くなっている.しかし,複数システム間のメッセージやプロセスといったインタフェース(IF)が,業務部門ごとに個別最適で設計されているため,IF整合に関する種々の問題が生じる事が指摘されている.本ペーパでは,急速に変化するビジネス環境でシステム設計者の目的に応じ自動的にシステム連携を実現するため,オントロジ言語OWLを用いメッセージのフォーマットとフォーマットの持つ意味情報の関係を知識ベースとしてモデル化し,様々なシステムの知識ベースを半自動でマッピングする事でメッセージの差異を吸収するメッセージマッピング手法について述べる.更に,提案手法に基づき連携自動化支援ツールを実装し,実運用NW管理システムへ適用・検証する.

(2005.3.15 15:30公開; 2005.3.18 7:10修正)

原稿: (500KB) (2005.3.21 15:30公開; 2005.3.24 11:00修正))

◆SIG-SWO-A404-P4

夜の部のために二日目発表の人にも一件5分程度づつ概要紹介をしてもらいます.

■夜の部■

セマンティックウェッブとオントロジーに関する意見交換会を行います.

【2日目:3/26(土)】

■3/26 9:00~9:30 (SIG-SWO-A404-03)

オントロジを利用した情報パーソナライズ方法の提案

○伊藤 浩二(NTT情報流通プラットフォーム研究所)

ユーザが設定したプリファレンス情報を用い、オントロジの各リンクに設定された強度を更新し、更新された強度を用いて情報を選択する情報カスタマイゼーション/パーソナライゼーション方法を提案する。さらに、提案手法を実装した情報カスタマイゼーション/パーソナライゼーションのプロトタイプについても紹介する。

(2005.3.15 15:30公開)

原稿: (239KB) (2005.3.23 12:10公開)

■3/26 9:30~10:00 (SIG-SWO-A404-04)

オントロジーを用いたソフトウェア資産再利用法の検討

○堀内信吾,井上正輝,井上貴司,松雪康巳,山村哲哉(NTTアクセスサービスシステム研究所)

OSS (Operation Support System)開発を効率的に行う為に,開発時に作成するモデルを過去のモデルを再利用して,作成にかかるコストを削減できると考えている.そこで,UML (Unified Modeling Language)のモデルを作成する際に,オントロジーを利用することで新規開発で求められるモデルに類似するものを開発者に提示する方法を提案する.同時に,オントロジーを用いてモデル間の類似度を計算する方法の提案も行う.

(2005.3.15 15:30公開)

原稿: (296KB) (2005.3.23 12:10公開; 2005.3.24 11:00修正)

■3/26 10:00~10:20 (SIG-SWO-A404-06)

Semantic MediaWikiの構築に向けて

○武田 英明,ムリアディ ヘンドリー(国立情報学研究所)

本稿ではWikipediaの基盤ソフトウエアであるMediaWikiにおいてラベルを付加したリンクをかけるように拡張することで,シンプルなRDFに相当する記述が可能としたソフトウエアを紹介する.MediaWikiでのページ概念はSemanticWebのノードの概念と親和性が高いので,これを拡張することで,新たなSemantic Webへの入り口になることが期待される.

(2005.3.25 11:00公開)

原稿: (291KB) (2005.3.25 5:10公開)

■3/26 10:30~11:00 (SIG-SWO-A404-07)

SCORM2004準拠学習コンテンツの知識レベル設計支援

-知的学習支援プラットホームに関するオントロジー工学的考察-

○池田 満, 林 雄介(北陸先端科学技術大学院大学)

SCORM2004(学習コンテンツ国際標準規格)準拠の学習コンテンツの高度個別適応化に関してオントロジー工学的に考察し,それを基礎にした適応的学習コンテンツ設計支援環境の開発について述べる.

(2005.3.21 15:30公開)

原稿: (616KB) (2005.3.26 20:20公開)

■3/26 11:00~12:00

ラウンドテーブル:溝口理一郎著「オントロジー工学」についての質疑応答

スライド: (616KB) (2005.3.28 10:00公開)

property論 解説: (616KB) (2005.3.28 10:10公開)