第43回SWO研究会プログラム

テーマ:「セマンティクスを用いた推論」および一般

日時:2017年11月25日(土) 9:00-18:00

会場:慶應義塾大学 矢上キャンパス 12棟103室

主催:人工知能学会 セマンティックウェブとオントロジー(SWO)研究会

(合同研究会2017内での開催となります)

参加費:無料

               合同研究会2017 参加登録ページから事前登録をお願いします.

URL:人工知能学会・合同研究会2017 http://www.ai-gakkai.or.jp/sigconf/

開催趣旨

大規模なオントロジーやLinked Dataの公開が広がるにつれ,セマンティクスを用いた推論により,これらを活用したアプリケーションの研究開発が進められています.

セマンティクスを用いた推論の具体例としては,以下のようなものが挙げられます.

・SPARQLクエリを用いたオントロジーやLinked Dataのグラフ構造の探索による意味の抽出

・Description Logicやルールを用いた概念の自動分類,制約チェック,矛盾検出

・オントロジーの概念階層を用いた概念の抽象化

・Linked Dataにおけるリソースやプロパティの型推論

・自然言語処理や機械学習を利用したナレッジグラフの構築や活用

今回の研究会では,どのような推論が実現できれば,セマンティクスの重要性を示すことができるか議論を行うことを目的に,「セマンティクスを用いた推論」を特集テーマとし,セマンティックウェブとオントロジーに関する一般テーマと合わせて,開催いたします.

スケジュール概要

09:00-09:05 オープニング

09:05-10:20 研究発表セッション

10:20-10:30 休憩

10:30-11:55 研究発表セッション

12:00-13:20 昼休み

13:20-14:30 JSAI合同研究会2017  招待講演(14棟B2F マルチメディアルーム)

14:30-15:00  スポンサー企業見学のコアタイム

15:00-16:15 研究発表セッション

16:15-16:30 休憩

16:30-17:50 パネル企画「セマンティクスを用いた推論」

17:50-18:00 クロージング

研究発表セッション

09:05-09:30 SIG-SWO-043-01 (25分)

オントロジー技術に関する標準化動向

○橋本一成(富士ゼロックス株式会社)

発表資料

09:30-09:55 SIG-SWO-043-02 (25分)

読者コメント連動型漫画における人物の登場頻度分析

○本田優也(九州大学), 

廣川佐千男(九州大学), 

伊東栄典 (九州大学)

発表資料

09:55-10:20 SIG-SWO-043-03 (25分)

文脈情報を利用した、リンクデータの表現の変換規則と変換方法についての一考察

○水野隆文(名城大学 都市情報学部)

発表資料

10:20-10:30 休憩

10:30-11:05 SIG-SWO-043-04 (35分)

知識発現による社会福祉法人内の介護知識の統一

○西村悟史(産業技術総合研究所),

毛利陽子(社会福祉法人伸こう福祉会),

山中泉(社会福祉法人伸こう福祉会),

中村美佳(社会福祉法人伸こう福祉会),

高山薫(社会福祉法人伸こう福祉会),

西村拓一(産業技術総合研究所)

発表資料

11:05-11:30 SIG-SWO-043-05 (25分)

拡張固有表現に基づくWikipedia項目の分類と構造化

○関根聡(理化学研究所革新知能統合研究センター), 

小林暁男(理化学研究所革新知能統合研究センター), 

安藤まや(合同会社ランゲージ・クラフト), 

乾健太郎(理化学研究所革新知能統合研究センター)

発表資料

11:30-11:55 SIG-SWO-043-06 (25分)

半構造情報資源を用いたWikipediaオントロジーの構築

○川上時生(慶應義塾大学大学院理工学研究科), 

森田武史(慶應義塾大学理工学部), 

山口高平(慶應義塾大学理工学部)

発表資料

12:00-13:20 休憩

13:20-14:30 JSAI合同研究会2017 招待講演(14棟2F マルチメディアルーム)

14:30-15:00 スポンサー企業見学のコアタイム

15:00-15:25 SIG-SWO-043-07 (25分)

多様なRDFグラフを用いた機械学習のためのカーネル関数

○荒井大地(電気通信大学大学院 情報理工学部 情報・ネットワーク工学専攻), 

兼岩憲(電気通信大学大学院 情報理工学部 情報・ネットワーク工学専攻)

発表資料

15:25-15:50 SIG-SWO-043-08 (25分)

オントロジー化した科学技術用語シソーラスによる生物学的機能、ロールの推論

○櫛田達矢(国立研究開発法人 科学技術振興機構バイオサイエンスデータベースセンター), 

古崎晃司(大阪大学産業科学研究所), 

増田壮志(大阪大学産業科学研究所), 

建石由佳(国立研究開発法人 科学技術振興機構バイオサイエンスデータベースセンター), 

渡邊勝太郎(国立研究開発法人 科学技術振興機構), 

松邑勝治(国立研究開発法人 科学技術振興機構), 

川村隆浩(国立研究開発法人 科学技術振興機構), 

高木利久(国立研究開発法人 科学技術振興機構バイオサイエンスデータベースセンター)

発表資料

15:50-16:15 SIG-SWO-043-09 (25分)

兄弟概念の比較に基づくバイオサイエンスオントロジーのプロパティ推定手法

○増田壮志(大阪大学産業科学研究所), 

古崎晃司(大阪大学産業科学研究所), 

櫛田達矢(バイオサイエンスデータベースセンター), 

建石由佳(バイオサイエンスデータベースセンター), 

渡邊勝太郎(科学技術振興機構 情報企画部情報分析室), 

川村隆浩(科学技術振興機構情報企画部情報分析室), 

駒谷和範(大阪大学産業科学研究所)

発表資料

16:15-16:30 休憩

特別企画「推論チャレンジ(仮称)開催予告~解釈可能な人工知能を目指して~」

16:30-17:50 

近年のDeep Learningを起爆剤とした人工知能(AI)技術への関心の高まりに伴い,AI技術が普及し様々な社会システムに埋め込まれるようになることが予想されます.そのような中にあって,AI技術を安全・安心に社会の中で活用していくためには,システムが正しく動作しているかの検証や品質保証のため,システムが判断に至った理由を説明できる(解釈可能性を有する)AI技術が必須となります.

このよう背景のもと,本研究会では,人工知能技術による推論(推定)に関するチャレンジを開催し,認識の共有と必要な技術の開発・促進を図ることを目的としたコンテスト「推論チャレンジ(仮称)」の開催を検討しています.

本特別企画では,「推論チャレンジ」の開催概要,および,想定しているタスクと合わせ,推論研究に関する技術動向,「セマンティクスを用いた推論」の具体事例の紹介などを行います.またミニワークショップを通して,推論に必要な知識の検討や,チャレンジ開催に向けた課題などについて,参加者の皆さんと意見交換を行います.

※当初は「パネル企画」を予定しておりましたが,上記のような内容に変更となりました.ご了承下さい.

17:50-18:00 クロージング