第14回SWO研究会

日時:

2006年11月21日(火)10:00-17:30

会場:

国立情報学研究所

アクセス地図

参加費:

無料(事前申込も不要です.直接会場へお越しください)

プログラム

□10:00-10:10 開会挨拶

武田 英明(SWO研究会幹事)

■10:10-10:45 (SIG-SWO-A602-01)

情報コンテンツの信 頼性とその評価技術

○ 加藤義清 (1),黒橋禎夫 (2)(1),江本 浩 (1)

(1) 情報通信研究機構,(2) 京都大学

ウェブの登場により情報発信が一般の人にも可能と なった一方で,大量の情報の 中から信頼性の高い情報を選別し,利活用することが難しくなっている.本発表では,情報の信頼性について関連する概念について整理した上で,発信者,皮 相,意味,評判という4つの視点から情報信頼性評価のための要素技術についてまとめる.

(2006.11.10 10:10 概要公開)

発表資料: (352KB) (2006.11.14 22:00公開)

■10:45-11:20 (SIG-SWO-A602-02)

ブログアルファ: 生活オントロジを用いた留守番ロボット

○長健太,溝口祐美子,長野伸一,稲葉真純,川村隆浩

株式会社 東芝 研究開発センター

ブログアルファはホームロボットApriAlphaを用いた家庭内の遠隔監視、制御システムである。ユーザとのインタ フェースにブログ を用いることで、外出先の家族が携帯電話やPCから簡単に家の中の状況を知ることができる。またロボットが家庭内の日用品などに関する生活オントロジを備 えることで、ブログから自然文によるロボットへの指示を行うことを可能にした。

(2006.11.10 10:10 概要公開)

発表資料: (412KB) (2006.11.13 15:55公開)

★11:20-12:00 【特別講演】

「Web 2.0」からセマンティック・ウェブへの跳躍

神崎正英

「Web 2.0」と呼ばれる動きの中には、セマンティック・ウェブの考え方と共通する要素が少なくない一方、そのギャップを越えるには思い切った跳躍も必要です。 この橋渡しを行う方法を、microformatsとGRDDL、タグとWikipediaといった切り口を中心

に考察してみます。

(2006.11.10 10:10 概要公開)

発表資料: (280KB) (2006.11.21 17:15公開)

□12:00-13:00 休憩(60分)

■13:00-13:35 (SIG-SWO-A602-03)

概念化アスペクト:オントロジー構築の手掛かり

○上田俊夫,池田満

北陸先端科学技術大学院大学

オントロジーの構築には,再利用性を考慮して,適切に対象を認識し,表現する能力(オントロジーリテラシー)が必要であ り,その獲得は 容易ではない.このことが,オントロジー構築が難しい原因の一つである.そこで我々は対象認識の観点である「概念化アスペクト」と,その表現指針をオーサ に提供することを提案する.オーサは概念化アスペクトを対象認識と表現の手掛かりにしてオントロジー構築を進められるようになることが期待できる

(2006.11.10 10:10 概要公開)

発表資料: (1.17MB) (2006.11.14 22:00公開,2006.11.17 12:20修正)

■13:35-14:00 (SIG-SWO-A602-04)

自然言語処理のための上位オントロジーと大規模オントロジーの試作

○荒川直哉

株式会社ジャストシステム・イノベーティブテクノロジー研究開発部・知識活用研究グループ

自然言語の意味処理のために上位オントロジーと大 規模オントロジーを構築する 試みを紹介する。上位オントロジーはIEEEのSUMOを改変したものであり、大規模オントロジーは、EDRコーパス中に出現する概念識別子を用いたもの である。双方ともOWL-DLで記述され、ドメインに依存しない汎用的なものである。

(2006.11.10 10:10 概要公開,2006.11.13 18:30 概要修正)

発表資料: (420KB) (2006.11.13 18:30公開)

■14:00-14:35 (SIG-SWO-A602-05)

情報家電オントロジー構築に向けた取組み

○森田幸伯(1),大沼宏行 (1),松平正樹(1),○福重貴雄(2), 野本昌子(2),玉利公一(2),富岡豊(2)

(1) 沖電気工業株式会社 (2) 松下電器産業株式会社

NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)のデジタル情報機器相互運用基盤プロジェクトの一環として取り組んでいる 情報家電オントロジー構築について、ねらいと現状、課題について報告する。

(2006.11.10 10:10 概要公開)

発表資料: (1.37MB) (2006.11.19 10:55公開)

■14:35-15:10 (SIG-SWO-A602-06)

Web2.0時代のオントロジー利用雑感

-ライトウェイトからヘビーウェイトまで-

○古崎晃司,來村徳信,溝口理一郎

大阪大学産業科学研究所

Sematic Webが提唱された時期から,Web2.0という言葉が盛んに聞かれるようになった近年に至るまで,オントロジーを利用したシステムが多く見られるように なった.しかし,そこで利用される「オントロジー」の意味合いやオントロジーの利用形態は多種多様に渡っており,一般の利用者からはその実態がつかみきれ ていないように思われる.本発表では,オントロジー工学に携わる研究者の立場からオントロジーの様々な利用形態を考察すると共に,その開発事例と合わせて オントロジーの応用研究の展望について議論する.

(2006.11.10 10:10 概要公開)

発表資料: (448KB) (2006.11.19 23:20公開)

□15:10-15:25 休憩(15分)

■15:25-16:00 (SIG-SWO-A602-07)

Folksonomyの3部グラフ構造を利用したタグクラスタリング

○丹羽智史(1),土肥拓生(1),本位田真一(2),(1)

(1)東京大学,(2)国立情報学研究所

近年新しいドキュメント分類の形態としてFolksonomy(フォクソノミー) が注目されている.Folksonomy は従来のTaxonomy とは対照的に, エンドユーザによるボトムアップでフラットな分類を実現する.Folksonomy は分類速度, 分類の実用性, 分類の適応性など多くの面で優れており, 各種Web Filtering 技術に応用可能な大きなポテンシャルを有しているのにも関わらず, 現在のところ十分に活用されていない. 本論文において我々はFolksonomyの性質を分析し,Folksonomy の3 部グラフ構造を利用することでSynonym 問題などFolksonomy 固有の問題を解決しながら効率的に分類データを構造化する手法を提案し,Folksonomy の応用への道を開く.

(2006.11.10 10:10 概要公開)

発表資料: (1.87MB) (2006.11.14 22:55公開)

■16:00-16:25 (SIG-SWO-A602-08)

ユーザのロールに応じたモバイルサービスナビゲーションシステム

○深澤佑介 長沼武史 藤井邦浩 倉掛正治

NTTドコモ サービス&ソリューション開発部

われわれは、タスクモデルに基づくサービスナビゲーションを提案してきた。本稿では、膨大なタスクモデルへのアクセスを容 易に行うため、ユーザの社会的役割(ロール:会社員、父親、友人etc)に着目する。ユーザのタスク選択履歴をユーザのロールとともに蓄積しておくこと で、ユーザのロールに応じて適切なタスクを推薦できるようになった。さらに、ユーザのロールをロールオントロジーとしてモデル化し、ロールオントロジー内 で定義されたロール間の関係性を参照することで、ユーザが初めて担ったロールでも、他ロールのタスク選択履歴から推薦するタスクを決定できるようになっ た。

(2006.11.10 10:10 概要公開,2006.11.16 15:00 タイトル変更)

発表資料: (220KB) (2006.11.16 15:00公開)

■16:25-16:50 (SIG-SWO-A602-09)

ユーザ興味オントロジを用いたイノベーション検出手法

○中辻真,三好優,吉田誠,大塚祥広

NTTネットワークサービスシステム研究所

Recently, the use of blogs has been a remarkable means to publish user interests. In order to find suitable information resources from a large amount of blog entries which are published every day, we need an information filtering technique to automatically transcribe user interests to a user profile in detail.  In this paper, we first classify user blog entries into service domain ontologies and extract interest ontologies that express a user's interests semantically as a hierarchy of classes according to interest weight by a top-down approach. Next, with a bottom-up approach, users modify their interest ontologies to update their interests in more detail. Furthermore, we propose a similarity measurement between ontologies considering the interest weight assigned to each class and instance. Then, we detect innovative blog entries that include concepts that the user has not thought about in the past based on the analysis of approximated ontologies of a user's interests. We present experimental results that demonstrate the performance of our proposed methods using a large-scale blog entries and music domain ontologies.

(2006.11.10 10:10 概要公開)

発表資料: (288KB) (2006.11.18 22:35公開)

■16:50-17:30

ISWC2006 報告

武田 英明他

発表資料: (480KB) (2006.11.22 05:10公開)